“炭”の威力、こんなにいろいろ】
“炭”は、多孔質(小さな孔が多数あいている)というのが最大の特徴です。この細かい無数の孔があることによる効果は、実に驚くものがあります。その効果を整理してみました。
湿度の調節をします!
小さな無数の孔がある炭内部。それを広げたとすると、1gあたり300平方メートル(畳で180帖分)にもなるといわれます。その無数の孔が、水分を吸着したり排出したりと「調湿作用」を発揮します。
イヤな匂いを消します!
炭は湿気を吸収し、悪臭の原因となるカビ・ダニ・雑菌・害虫などの発生を防ぐため「消臭効果」が得られます。
有害な物質を吸着します!
“炭”内部の小さな無数の孔が、物質を吸着する力があるため、人体に有害な化学物質(ホルムアルデヒド・ダイオキシンなど)を吸着してくれます。さらに、無数の孔が微生物の棲家となり、それが有害物質を分解してくれると言われています。
有害電磁波を遮ります!
高温で焼かれた木炭は、電気を通すようになります。電気特性のうえでも金属に近くなり、そこで電磁波が遮られると言われています。
マイナスイオンを増やします!
木炭は、プラスイオンを吸着する性質をもっています。従って、マイナスイオンを増やしてくれる効果がでるのです。
天然ミネラルの源です!
木が生きていた時に土の中から吸い上げたミネラル成分が、炭になる時に凝縮され残ります。しかも水に溶けやすいため、日常生活にも便利に取り入れられていますね。
このように“炭”にはいろいろな働きがあります、この効果を利用して生活環境をより良くすることができます。では、住まいにはどのように利用されているのでしょうか?ピックアップしてみたいと思います。
【“炭”を使った建材とその効果】
住宅建材として比較的メジャーな利用方法としては、床や壁の下地に“炭”を入れ込む方法です。具体的には『床下調湿炭』や『炭シート』などがあります。期待できる効果は、次のような点です。
調湿作用
床下の湿度を低く保ち、シロアリやダニのなどの抑止、カビの抑止ができ、期待できるため、家屋の耐久性の向上につながります。
消臭作用
カビの臭い、化学物質の臭いなどを吸着してくれるため、快適な室内環境につながります。
断熱作用
冷暖房効率がよくなるため、省エネにつながります。
吸着作用
化学物質の軽減、マイナスイオンの増加などで、快適な室内環境の向上につながります。
また昨年、新聞などの報道でもありましたが、消臭・浄化の効果が木炭より優れているといわれる「竹炭」が、シックハウス対策に大きな効果があることがわかりました。このような研究発表を受け、最近では“炭”を利用した内装材の開発もされています。
代表的なのは『壁クロス』。部屋全体を覆う面積の最も大きい壁に“炭”を取り入れることで、その効果が、より得られるのではないでしょうか?この他にも『炭しっくい』『炭畳』なども商品化されています。
いかがですか?自然素材である“炭”を利用した建材は、健康にも環境にもやさしいものではないでしょうか?この“炭”のパワーを、私たちの住まいに取り入れて、室内環境をより快適にしていきたいですね。
【炭の種類】
炭は大きく3種類に分類されます。主な違いは炭を焼く時の温度と焼き方、材料です。簡単にまとめてみましたのでご覧下さい。
白炭(しろずみ)
硬い材質の木を1000℃以上の高温で焼いた硬い炭。樹種としては、馬目樫(ウバメガシ)が代表的で、皆さんお馴染みの「備長炭」がこれに該当します。他にも、楢(なら)・樫(かし)の炭もあります。レストランなどで「備長炭焼き」と謳われるように、高級燃料として有名です。
黒炭(くろずみ)
焼く際の温度が400~700℃と、低い温度で作った柔らかい炭。茶道やバーベキューの炭などに利用されています。樹種としては、クヌギや樫(かし)。調湿・消臭に適していて、コスト的にも手頃なので、建材用としても幅広く使われています。
竹炭(ちくたん)
竹を焼いて炭にしたもの。1000℃以上の高温で焼いたものは、木炭と同じく多孔質で、白炭の数倍、黒炭の10倍の消臭・調湿効果があると言われます。そのため、粒状にした竹炭は寝具や土壌改良剤としても活用されています。
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